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総合格闘技向上委員会

ver.4.0 A級戦犯角田信朗 ~040327_武蔵×曙~

marc_nas
2004.04.09
 今回で早くも四回目の総合格闘技向上委員会。前回までは昔の大会から向上を訴えてきましたが、今回は2004.03.27に開催されたK-1 WORLD GPの曙×武蔵に思うところがありましたので、時事ネタで攻めようと思います。
 今回のK-1(CX系)はマッチメイク・試合内容・演出と、どれも前回の2004.03.14のK-1 BEAST(日テレ系)とは比べものにならないほどおもしろかった。まず一つ言いたいのが「フジテレビ最高!」と。試合の見せ方、導入部分の感情移入の方法ともに満点であった。日本テレビも少しは見習って欲しいものだ。ただ一つ、0点がの箇所があった。それは角田信朗レフェリーだ。
 記憶に新しい2003.12.06のK-1 WORLD GP 2003 開幕戦でのボブ・サップ×レミー・ボヤンスキー戦、シリル・アビディ×フランソワ・ボタ戦。この試合はともに倒れた相手選手にパンチしての反則裁定。今回の曙×武蔵戦でも同様の事件が起こった。武蔵がダウン気味に倒れたところに角田レフェリーの制止を振り切り曙が暴挙にしか見えないパンチの乱打。曙の野蛮性ばかりが目立ってしまったが、実は一番の戦犯は曙ではない。武蔵でもない。角田レフェリーだと邪推する。
 その判決理由のひとつは反則裁定の曖昧さであり統一性がないこと。前回、ボタには即反則負けを言い渡し、同様の反則を犯したサップにはスター的特例なのか一旦相手の回復を待つという裁定。今回に至ってはドクターストップがかかってるにも関わらず試合続行という、スポーツにはあるまじき対観客、対視聴者優先の裁定。
 そしてもうひとつの判決理由としては試合の裁き方である。総合格闘技のレフェリングは倒れた選手を相手選手から体を呈して守り、抱きかかえるようにストップする。それに対し、角田含めK-1レフェリーは選手間に割ってはいるだけのストップである。通常のK-1の試合を裁くにはこれでいいのかもしれない。しかしボタ(元ボクシング)、サップ(元NHL、現総合格闘家)、曙(元相撲取り)ともにK-1ルールに慣れていない突貫型の選手達である。総合格闘技の裁き方のように選手の安全面を考慮し無理矢理にでも試合をストップしなければならない状況が起こりうるのは容易に想像できたことである。
 今回は最初の事件ではない。また前回と同じ轍を踏んだ。不完全燃焼の選手達・消化不良の観客達・スポーツ競技としての品質を考えると、反則裁定基準の明瞭化と試合の裁き方、両面での検討見直しが必要だと考えられる。K-1もこれから総合格闘技も展開していくとのことなので、これは総合格闘技向上委員会としてなおさら見逃すことの出来ない大きな問題である。
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