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「旧イチゲキヒッサツ」出張版引かない漢、“チェ・ム・べ” |
Guest 2004.11.13 |
いむてく 32歳 流浪の格闘技ファン 電気機器技師
旧イチゲキヒッサツ管理人。プロレス及び格闘技観戦歴2X年。知識はありませんが、観戦歴の長さだけなら負けません。近年、PRIDEにどっぷりつかっているようです。流浪の格闘技ファンの次の行き先は・・・?
旧イチゲキヒッサツ管理人。プロレス及び格闘技観戦歴2X年。知識はありませんが、観戦歴の長さだけなら負けません。近年、PRIDEにどっぷりつかっているようです。流浪の格闘技ファンの次の行き先は・・・?
今興行では、タイトルマッチをはじめとする大物ぞろいのビッグマッチが多くマッチメイクされました。しかしながら、名前を見た限りではその影に隠れてしまいがちなカードが・・・。第2試合 ソラ・パラレイ vs チェ・ム・ベ。
私個人として、全く知らない選手“パラレイ”。その相手、「武士道シリーズ」で魅せた無骨な男“チェ・ム・べ”。片や総合7戦無敗の新手・・・片や這い上がり・・・。そんな軽い気持ちだったのは、すみません、正直なところです。試合は終始“パラレイ”ペースの打撃の応酬!出せば当たる・・・。右アッパー・・・右フック・・・左右のラッシュ・・・。“チェ”の顔面や体にヒットしたパンチは、1R・76発、2R・60発(数えましたが間違っていたらすみません)。それでも前に出る・・・押し込んでいく“チェ”。前へ・・・前へ・・・そして前へ。「重戦車」という比喩がふさわしいほどに、前へ・・・。
以前、“角田信朗”氏が言っていた事を思いだします。「格闘家たるもの、死ぬときはリング上だろうが道端のドブだろうが、どんな時でもどんな死にかたでも、絶対に前のめりで・・・」そう言っていました。
これも民性なのでしょうか?前戦の“山本”戦を見ても、今の“チェ”には格闘家に一番必要なモノがあります。どんな素早いフットワークよりも・・・どんな力強いタックルよりも・・・どんな綺麗なサブミッションよりも・・・どんな技術よりも・・・一番必要な、あきらめない心。精一杯頑張る心。我慢して、我慢して、我慢して、そして我慢して・・・さらに我慢して・・・へたくそなバックハンドブローを繰り出し、残り時間が30秒という無謀と思われる時間帯にタックルをし、その機を逃さずに、ばたばたとしながらも力ずくで締め上げて、残り時間わずかで勝利する!!もはや逆転などと言う言葉のくくりでは収まらない戦い。最後に、自分で自分の頭を3発殴って「全139発の我慢劇」の完成。皆の事を忘れない、「フィーバーポーズ」も大アリです!
いかがでしょうか?そんな不恰好で、無骨で、不器用で・・・そんな生き方もアリなのではないでしょうか?なんとなく、こういう人を見ていると実生活でも頑張って生きていけそうです。信仰心はありませんが、どこかで神様は見ているから・・・きっと頑張ればいいプレゼントをくれるのでしょう。“チェ・ム・ベ”・・・・引かない漢
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