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FIGHT FOR YOUR RIGHTRED SCORPION-ALEXEY IGNASHOV |
yojirock 2004.03.26 |
3/14、K-1初の新潟を舞台にしての「K-1 BEAST 2004」が開催されました。地方開催にしては、玄人向けのなかなか見どころのあるカードではなかったでしょうか。タイソン一家の25人の兄弟中最も凶暴(?)といわれてるクリフ”ツインタイソン”コーザ、ケージ・コンバットのライトヘビー級米国王者でありスタントマンでもあるマーブリック、そして猪木軍からはセコンドに藤田和之を随えてLYOTOが参戦。そして、トリをかざる注目カードは、ボブ・サップ VS朝青龍の兄であるドルゴルスレン・スミヤバザル(長い…)ですか。まぁ、いろいろ楽しそうな試合がありましたが、今回はアレクセイ・イグナショフVSスティーブ・ウィリアムスの試合についてコメントさせていただきます。と言うより、イグナショフ自身についてですけど。
本来ならこの試合はピーター・アーツが戦うはずだったんですよね。前回の記事で書かせていただきましたが、僕が一番好きなK-1選手アーツが、どのような総合格闘技戦を見せてくれるのかとても楽しみだったんですが、練習中にクビをケガしたみたいで全治2ヶ月ですか・・・。すごく残念だったんですが、代理出場のイグナショフ選手、本当に素晴らしかったです。僕はプロレスの知識は全くないのですが、スティーブ・ウィリアムスという選手は相当の実力者らしいですね。しかし、イグナショフは彼になにもさせず、わずか22秒で試合を終わらせてしまいました。イグナショフは確かにとても強いです。現在の彼の戦績は「73戦/66勝/7敗/37KO」。これだけ見ても、彼の強さが十分にわかるでしょう。しかし、彼がK-1で活躍しているのは大抵、ワンマッチやGP予選トーナメントであり、GPの本大会ではまだまだ活躍できていないのが現状です。
しかし、大晦日に行われたK-1 DYNAMITE!!での中邑真輔戦、そして今回のウィリアムス戦、どちらもヒザ蹴りでKO勝利(中邑選手との試合は無効試合なりましたが)をおさめています。これは…、あのミルコ・クロコップと全く同じ現象ではないでしょうか?ミルコもイグナショフ同様、実力は十分あるのに、GP本大会ではあまり良い成績が残せていませんでしたが、総合格闘技に参戦してからというもの、一瞬にしてトップの座に輝いてしまいました。この両選手の共通点と言えば、得意技のキック。やはり、K-1選手のスタンドテクニックは総合選手のそれを大きく凌駕するのでしょうか。ですから、このようにK-1出身の選手がこれからどんどん総合にも参戦していくべきではないでしょうか。そうすることによって、お互いに刺激しあって、格闘技全体のレベルがあがるような気がします。昨年のミルコVSノゲイラの様な試合がたくさん見たいもんですね。
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