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プロレスバカより愛を込めて

プロレス(プロレスラー)って強いの?

28ん
2004.04.16
 プロレスの楽しさ、楽しみ方を皆さんに伝えるのが、私の第一の仕事とわかっているんですが、今回は私的な視点でプロレスを語らせて下さい。まさに今プロレスにとって、最大の転機が訪れようとしています。これを活かせるか否かはプロレス関係者のみならず、私も含めたファンの皆さんが真剣に考える必要があると私は考えます。最大のピンチの裏にチャンスがあり、最大のチャンスの裏に最大のピンチがある。今、プロレス界の状況は正にその状態にあります。回りくどい言い方をしてすみません。今回は皆さんにしっかりと御理解いただきたいのです。
 「ボブ・サップを取り巻く状況をあまり軽く見てはいけない。」このキーワードを胸にしっかりと刻み続きへと進んでいただきたい。今、世間でボブサップを知らない人はきわめて少ないと思われます。露出度、認知度でいえばタレントとしてもスポーツ選手としてもかなり上位ではないでしょうか。世論調査でも好きなスポーツで格闘技は上位にランキングされていないにもかかわらず、すきな選手のランキングではなんとサップは17位にランキングされているのです。「なんだよ、そんなもんかよ」などと思うなかれ、あのベッカムや朝青龍よりも上なんです。
 K-1は今真剣に一人勝ち路線に進もうとしています。まずは、観客、視聴者を意識した発信を最優先に考えてます。曙の起用もそう、目の肥えた一部にファンには、格闘家として成長していく様は期待させられるところありますが、試合内容としては、見応えあるものではないし、メイン張るだけのものではないと思います。けど一般視聴者が待っているのはあれなのです。K-1は、収益性を考えるあまり、客に媚びているのではないのかとさえ私個人の意見としては思ってしまいます。しかし、逆に言うと世間が欲するものを提供する。それを第一に考えだしたと言う事なのではないでしょうか。勝者となるために。
 新日本プロレスは、至宝IWGPをボブ・サップに頂冠されてしまいました。しかも新日本プロレス内の一派である魔界倶楽部所属となっていたのに、チャンピオンになるや否や裏切り。K-1関係者によるリングジャック。そしてサップのK-1最強宣言。こんなサプライズはプロレスではよくある話です。新日本関係者も今後の関係と興行展開、プロレス特有のストーリー展開を考えれば、ニンマリじゃないでしょうか。しかしそこに落とし穴はあります。今まで、UWFや、全日本を喰いもんにし蹴落としてきた感覚が新日本には抜けきってないのでしょうが、勝手が違います。プロレス界では雄かもしれませんが、格闘技興行においてはK-1の方が一枚も二枚も上手であると言う事を認識できていないのです。
 プロレスの事はあまり知らず、サップ、K-1の事ならわかると言う人がどう思うかと言えば、「そりゃ、真剣勝負のK-1を主戦場にしてるサップが、八百長まがい(ショービジネス)のプロレスラーに負ける訳がない。」と当然なります。プロレスの深さがわかる人なんて一握りです。悲しいかな世間大半がこの意見になってしまうのです。
 K-1は世間一般的に、楽しみやすいものですが、プロレスとは好きな人しか楽しめない、特異な独自の世界観しか通用しないものなのです。だから、私も皆々様に好きになってもらうため、常々楽しさや、楽しみ方を説いているのです。それはまず好きなくして、楽しみようがないからなのです。けれども、プロレスとはそれでいいのです。理解している特定少数だけでいいのです。そして、総合系でなんとかプロレスラーの強さを見せくれたらいいんです。K-1は不特定多数にも発信しようとしています。この前の大会でも角田のレフェリングや、ルールの不明瞭さ、疑惑です。みんなが期待する思惑(サップの勝利や曙の踏ん張り等)に偏った進行をしているように感じてなりません。角田はプロデュース色が強く出過ぎいているとさえ感じます。しかし全否定という訳ではありません。本来プロレスではあたりまえの、見る側を意識したエンターテイメント性です。それをプロレスよりも認知度のあるK-1が、露出の高いよりタレント性のある選手を使い、しかし勝負はリアルにと精力的に世間に働きかけてます。私にはそれが脅威でならないのです。プロレス関係者、肩を並べているつもりでいたら、足下をすくわれてしまいますよ!!おごりの分だけ後ろを歩いている事に気づかなければ!
 プロレスラー達よ、強さを証明しろ!参加する事だけでは意義がなくなってるぞ。参加だけしてたらよかったのは高田だけだ。プロレスラーであることを捨てていた男だから。とにかく結果にこだわってくれ。みんなどんどん出場し勝ち続けて、プロレスラーが1番強いと言う所を世間にわからせてくれ。そしてプロレスの方では特定少数に向けて勝ち負けを気にせずのびのびやってくれ。まずZERO-ONEの小川、横井。とにかく勝ちにこだわってくれ。総合系でプロレスラーが勝ち続けることでしかプロレスを守ることはできないのだから。
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