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プロレスバカより愛を込めて

プロレスがつまらん。

28ん
2004.10.01
 プロレスは団体間の垣根のないボーダーレスな時代に突入してきました。もう見れないカードはないんじゃないでしょうか。うれしい事ですが、「ここまでしないと団体の中だけでは客を惹き付けられないのか。」と問いかけたくなるほど多様化しすぎて内容が希薄なのも、また事実です。
 総合格闘技界では出し惜しみする事なくカードが提供されています。今見たいカードが旬のカードとなるのは必然だと思います。けどプロレスってそんなもんじゃないです!ストーリーなきものはプロレスに在らずです。今一度、プロレスと言うものを見つめ直してもらいたいです。プロレスは普遍的なものなんです。今のプロレスは時代に流されています。ちょっと待った!!です。
 勝って負けて、負けて勝ってのエンドレスな関係だから、負けても選手が光ることができるから、プロレスは同じカードで魅せれるんです。総合格闘技は勝つ事がすべてです。その部分では対局だと思います。桜庭vsシウバなんて、くどすぎたと思います。まるでプロレス的な発想です。一話完結で充分魅せれるものが総合格闘技だと思います。プロレスは違います。ストーリー、連続ドラマ、連続人間模様が大事なんです。他団体の交流が盛んになった事で今までなかったカードが実現する事は結構ですが、「ストーリー性(連続性)を持たせられるものなのか?団体間にその意思疎通はあるのか?」と心配でなりません。
 今フリーのレスラーが増えてきました。個性を自己プロデュースできる者達が活躍しているのが現状です。自分をアピールできる場を求められる世界。ボーダーレス時代の賜物だと思います。ただ、フリー選手側の意識と団体側の意識は違いますから、お互いを活かせる状態と言うものに対しての双方の意思の疎通だけは明確にしておく必要があるのではないかと心配せずにはいられません。
 武藤の新日本参戦が決まりました。新日本での最後の武藤の付き人をつとめた棚橋。純プロレスを地で行く2人のこの戦いは必然だと思います。ノアは現時点で同一カードで魅せる事のできる唯一のメジャー団体です。それを超えるものをつくり出せる可能性があるカードだと思います。しかし,このカードも一過性のものにしてしまっては、本当の意味でのストーリーありきのプロレスの魅力を引き出す事はできないと思うのです。そう思ってしまう時点で「今のプロレスはつまらん。」となってしまう訳です。
 ハッスルが生まれた時点で気づくべきでした。プロレスは企画ありきのものではありません。結局リングの上で、マットの上で生まれたストーリーこそが人々を感動させるのです。その場限りのカードが極上であっても,目先のものでしかないという事に気づかなくてはなりません。プロ野球で言うならば、毎日がオールスター戦じゃ飽きるでしょと言う事。ペナントレースに醍醐味がある訳です。それと同じ感覚で,プロレスと言うものをとらえないと,本当につまらんものとなってしまいます。本当のプロレスを愛してるからこそ言いたい。「今のままではプロレスはつまらないものになってしまうよ」と。。。
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