青木選手が鮮烈な足関節で一本勝ちを納めた後に、会場に突如エンドロールが流れ、年末恒例のDynamite!は一旦終了、遂にその時間は訪れた、後から見た地上派放送の煽りVTRとは全然違い、Uインター時代の対決や、例のクーデターなどを紹介。
「真剣勝負で何の実績もないのに」
「やめますか、じゃあ」
「悪く言ってしまえば、格闘技は殺し合いだと思うんですよ」
「やめましょう」
極めつけは
「言っていいのか、、、3回目はプロレスです」
その発言の数々で僕らを含め、あれだけ盛り上がっていた観客を静まりかえらせた。言葉の切り出し方や、映し方に良し悪しはあると思うが、PRIDE最終試合とも取れるあのタイトルコールには少しテンションが上がった。
そして入場はいつもの桜庭ワールドとあのテーマ曲だったがいろいろな気持ちが交錯し、僕はただ一言、正直全然楽しむことができなかった。
僕は自身の結婚式でもあのテーマ曲を使用し、過去の格信犯DJイベントでも、完全な自己満足でピークタイムにあの曲をプレイして自らのテンションを上げていたが、これほど重い気持ちになったのは始めてだった。二人の戦いに対する想いなのか、数分後の結果に対する恐れなのか煽りVTRのせいなのかわからないが、すごく重い気持ちになった。
両者の背景にあるモノを少なからず知っている人にとっても決して、ノスタルジックに浸るような内容でも結果でもなかった。
恐らくお茶の間では、チャンネルを切り替えた人も多いだろうでも二人の背景を知らない人に、一言でつまらない試合などと言われるような試合ではなかった。
KO決着が多く、エキサイティングな試合の連続の後の、あの試合内容に、今まで野次っていた観客が静まりかえり、膠着してもブーイング一つ起こらない、ローキック一発に呼応する「オイ」という掛け声すらない空気が物語っている。それは現場でしか感じることのできない、あの二人にしか作れないモノに圧倒されたのだろう。
勝負論とは別の次元で、あんなに深い気持ちで格闘技の試合を見たのは始めてだと思うし、今後も難しいだろう。
この両者が同じリングに立つだけで言いようのない緊張感。
最後まで悩んだが生で見届けることができて本当によかったと思う。やっぱり格闘技は生で見るものだと改めて思い知らされた。ただ田村潔司×桜庭和志の戦いの後に何が残ったか?今さら追求するつもりもないが、答えはわからないまま・・・。
Men's Judge傷だらけの太陽と赤く光る孤高の月 |
MJ 2009.02.10 |
遅くなりましたが、昨年末のDynamite!!の観戦についてです。
前提として、僕はどちらかと言うと桜庭選手のファンですが、田村選手も好きだし、当日は一方に偏った応援はしていませんでした。
前提として、僕はどちらかと言うと桜庭選手のファンですが、田村選手も好きだし、当日は一方に偏った応援はしていませんでした。
Men's Judge |
MJ 2006.05.16 |
Men's Judge大晦日Dynamite!『スキカク』上位発表! |
MJ 2006.01.14 |
本当にたくさんの投票いただきありがとうございました。えー今年のK-1 Dynamite!のテレビ放送ですが『スキカク』調査を参考に選定致します。その結果、魔裟斗・ボビー・KID・所・サップの五名が上位入選致しましたので、試合内容に関係なく必ず放送致します。・・・なんて不可解な調査を行ってたのはNHKの方でしたね。
ところが本当にK-1もそうじゃないの?と思わせる放送内容でしたね。チャンピオンになってもいまいち人気のないシュルト、直前に元チャンピオンの脇役的なキャスティングで決定したプレデターの試合は内容に関わらず放送致しません。事前に決まってたんじゃないでしょうか?
ここ最近のK-1は興行よりも視聴率重視ということは、みなさんご周知の通りですが、まぁ大晦日はお祭りなのでそれでいいと思う。試合が終わって2時間も経てばもう新しい年なんだから、去年の出来事になっちゃうんだから。そう考えるとサプライズはないものの視聴率を取るにはもってこいの面子とわかりやすい対決が揃ったんじゃないかなぁと思っていた。ところが先日、大晦日の視聴率が発表され、結果は昨年を下回る成績で、ライバルPRIDEにも負けてしまった。あれだけわかり易いカードを並べてなぜなんだろう?
テレビで放送しなかった試合を言うと、2週間という準備期間で立ち技に初挑戦したプレデターは、昨年の王者相手に互角以上の闘いを見せた。フォー.タイムス.チャンピオンをヒザ蹴り一閃で見事に葬った現役王者シュルト。特にプレデターの試合は判定にブーイングが起きた程、観客は熱くなった。
それらを含め、決して興行的には失敗ではなかったと思う、むしろ最近のなかでは良かった方だと感じた。ただ2時間強という枠の中で全試合をテレビで放送するのは不可能、ましてや視聴率を狙うなら不要な部分はカットするのは当たり前、しかし肝心の格闘技の醍醐味を伝える試合をカットして、人気者の試合を優先してしまった。
今までのK−1は視聴率を取っていたのではなく試聴率を取っていたのではないだろうか。話題性で試しに見ていたのかもしれない、つまりレコード店に例えると試聴だけして購入に至らなかったのだ。人気のあるアーティストの新譜は誰しも試聴するし、ある程度の売り上げ計算はできるから難しいところなのもわかる、でも全てが購入に至る訳ではない。試聴ではなく視聴を勝ち取る為には今回のホースとXシュルトのような試合を放送しないと、次は試聴もしてもらえなくなるかもしれない。
『スキウタ』を優先すると実力派である橋幸夫の「霧氷」が落選してSMAPが5曲もランクインするのは当たり前のこと。しかし格闘技にも『スキカク』を優先するのには疑問だ。近年のブームで格闘技好き人口が増大しているのは事実だが、それらの殆どは視聴者ではなく試聴者だ。そろそろ試聴ではなく視聴人口を増やす方法を考えた方がよいかもしれない。まぁ、もちろん今回放送された人気者の試合にもレコード大賞級の試合はありましたけどね。
Men's Judge輝く我が名ぞ、ケイワン・ファイター |
MJ 2005.10.12 |
いやー興奮した!感動した!卒のない連打にあの大巨人もKO!!そして勝利後の胴上げ・・・あれ、そんなシーンあったかな?ああ、こちらは29日に優勝が決まった阪神タイガースの岡田監督の姿でした。それから遡って9月23日、場所は大阪ドーム、こちらでも甲子園に負けない熱い闘い、興奮、感動があったのでしょうか?猛虎フィーバーに沸く大阪人が猫になるような熱い闘いはあったのでしょうか?
格闘技といえばなんともえいない緊張感が醍醐味だと思う。どちらが勝つのかわからないワクワク感、一瞬で勝敗が決まってしまうかもしれないドキドキ感、まさかの大逆転劇・・・それらは他のスポーツにはない楽しみである。もちろん楽しみ方は人それぞれで感じ方も違うのは当たり前。でも大きな醍醐味はそこではないだろうか?
では、今回の大会でそれらを感じた試合が一試合でもあっただろうか?高いチケットを購入して生観戦したファンはどう思ったのだろうか?今回は5時間近い長丁場になったこともあり試合に集中していた人はかなり少なかったと思う。試合が始まっているのに携帯電話でタイガースの結果を気にしている人も多数見かけた。普通高いお金を払った人はそんなことできないはず、『一瞬の怖さ』、格闘技は一瞬で決まってしまうかもしれないからだ。そんな人はテレビ観戦で十分なはず。強い者が勝つのは当たり前のことであるが、順当に判定勝ちをしたにすぎないと観客に思われるようでは、あんなに大きな会場で興行をうつ意味がない。生観戦の楽しみを伝えられなかったのだから。
そういう意味では観客はサップvs.ホンマンしか期待していなかったのかなぁと思う。確かに技術はなくても大男同士の殴り合いは迫力があっていい、私も興味はあるし事実おもしろかった、現に私の傍で観戦していた現役K-1ファイター二人(共にサップと対戦経験あり)も大声を出して興奮していた、試合を終えた控え室のファイター達も同様だったようだ。
しかしそれは別の楽しみ方だ。試合中にあれほど緊張感のない間合いが続くのはいかがなものか、そこには失笑しかない。あの試合が本来のK-1の楽しみ方であるのであれば次からはテレビ観戦で十分だ。阪神の試合とザッピングしながらサップや曙の試合だけ見ればいいんだから。わざわざ五時間待ってあの試合を生で見る価値はない。まぁ二時間枠のテレビで見るには申し分ないソフトだと思う。それは間違いない。どんなに面白くない興行でも二時間程度の枠で抜き出せばある程度見せれるものにはなる。それはそれでいいことであるが、やはり生で観戦する熱心なファンのことも忘れないでほしい。
11月の決勝(東京ドーム)に勝ち残った8選手には、これぞケイワン・ファイターというところを見せて頂きたい。
♪鉄腕強打幾千度び鍛えてここに東京ドーム
勝利に燃ゆる栄冠は輝く我等ぞケイワン・ファイーター
オウオウオウオーケイワン・ファイターフレフレフレフレ♪
勝利に燃ゆる栄冠は輝く我等ぞケイワン・ファイーター
オウオウオウオーケイワン・ファイターフレフレフレフレ♪
Men's JourneyPRIDE武士道其の伍@大阪『武士道大阪上陸』 |
MJ 2004.10.29 |
前回の名古屋に続き武士道に行ってきました!対戦カードは決して悪くありませんでしたが、平日開催ということもあって客入りもまばら・・・。でも僕らは十分に楽しめました。今回もMen's Journeyと題して印象に残った試合や出来事をレポートしてみます。
●桜庭和志(高田道場)
○りえむら(関西テレビ)
60分 ドン引き
○りえむら(関西テレビ)
60分 ドン引き
『りえむら』とは関西テレビの村西利恵アナをメインパーソナリティにした深夜のバラエティー番組なんですが、武士道直前にサクが宣伝も兼ねてゲスト出演。しかし内容はひどかった。悲惨な質問の数々や、バカ女どもが「桜庭さん聞いて下さい」と言って、サクのテーマを合唱するなど・・・。ほんと見てられませんでした。1時間番組ですが、終始困惑気味の表情だったサクは二度と出演しないでしょう。関テレさんほんまにたのんまっせ!!
(期待度90 興奮度10 ドン引き100)
(期待度90 興奮度10 ドン引き100)
○戦闘竜(フリー)
●マル・ザ・ツイン・タイガー(シンドージム)
1R 0'21" KO
●マル・ザ・ツイン・タイガー(シンドージム)
1R 0'21" KO
竜虎相見える名勝負になるか!?という期待感と戦闘竜の初勝利が懸かった緊張の一戦。結果は元力士らしく短期決着!殴り合いから右フックをヒットさせ完全勝利!やはり今年の虎は、とことん竜に弱い。この勢いでオレ竜格闘道突き進んで下さい。
(期待度70 興奮度80 満足度70)
(期待度70 興奮度80 満足度70)
●今成正和(チームROKEN)
○ルイス・ブスカペ(ブラジリアン・トップチーム)
2R 判定
○ルイス・ブスカペ(ブラジリアン・トップチーム)
2R 判定
“足関十段”の異名を取る今成。打撃を使わない選手がPRIDEで勝利を上げれるか!?格信犯TOTOでも期待を込めて一票投じましたが、足関対策もバッチリだったブスカペが一枚上手でした。試合後にセコンドの鬼木が「相手の足がぬるぬるしていたみたいで、正々堂々と戦えないやつは負けでしょう。見ていたら分かると思うけど寝技を怖がっていたし、どちらが勝ったかは分かるでしょう」とコメント・・・さすが!
(期待度90 興奮度60 満足度50)
(期待度90 興奮度60 満足度50)
●桜井“マッハ”速人(マッハ道場)
○クラウスレイ・グレイシー(ハウフ・グレイシー柔術アカデミー)
2R 1'02" 腕ひしぎ十字固め
○クラウスレイ・グレイシー(ハウフ・グレイシー柔術アカデミー)
2R 1'02" 腕ひしぎ十字固め
最近格闘技に興味を持った(大阪の)ファンはマッハの修斗時代を知らない、武士道でいまいち奮わないマッハのことを弱いと勘違いしている、間違いない!でも今回の対戦相手のクラウスレイ・グレイシーは國奥にも勝った実力者、他の日本人選手も簡単に勝てる相手ではない、ああいう地味に強い選手との対戦を受けるときは充分注意すべきだ、気をつけつけろ!初の一本負けを喫したマッハだが会場外ではファンのサイン責めにも応えていた、内心は『どこ見てんのよ』と威嚇したかったはずだ、間違いない!
※ちなみに僕は、長井秀和、青木さやか、波田陽区等のエンタ芸人を全く面白いと思いません、でもエンタの神様は毎週見てます・・・切腹!!
(期待度80 興奮度40 満足度20)
※ちなみに僕は、長井秀和、青木さやか、波田陽区等のエンタ芸人を全く面白いと思いません、でもエンタの神様は毎週見てます・・・切腹!!
(期待度80 興奮度40 満足度20)
●MJ(格信犯)
○下柳剛(阪神タイガース)
3秒 KO
○下柳剛(阪神タイガース)
3秒 KO
城ホール外で高田道場一行に同行し来場していた下さんを発見!ファンに囲まれるPRIDE選手をよそに一人でぼーっとしていたので声をかけてみました。
MJ 「下柳さんいっ・・・」
下さん「あー今日はごめんなさい」
最後まで言う瞬間も与えられず、秒殺されてしまいました。
(期待度100 興奮度0 満足度0)
MJ 「下柳さんいっ・・・」
下さん「あー今日はごめんなさい」
最後まで言う瞬間も与えられず、秒殺されてしまいました。
(期待度100 興奮度0 満足度0)
○Karpen(格信犯)
●浜松の男(オタク6段)
5分 KO
●浜松の男(オタク6段)
5分 KO
城ホール外で、他とは一味違う光を放っていた男がKarpenと激突!(以下見世物小屋客寄せ風に)
浜松で生まれしこの男、五体満足に生を受け、歳のころは30そこそこ。紙袋一つで鈍行乗り込み、半日の時を経て武士道観戦。城ホール外ではバス・ルッテンに近づき、なにやら楽しそうに会話をし、周りから見れば、かなりの重鎮と見受けられる。しかしその正体は見るも無残な格闘技オタク。怪しげなこの男、お次はKarpenにふらふら近づき、自分の本性を惜しげもなく話し出す。驚くなかれ!帰りも鈍行で半日かけて故郷浜松に、そして朝の7時から仕事に直行!!・・・さぁ続きを知りたければ10.31さいたまスーパーアリーナの出口に集まった、集まった!!
※見世物小屋・・・最近は少なくなりましたが、20代後半以上の人なら一度は目にしたことがあるはずです。各地方の大きなお祭り会場に必ず現れる。読んでその名の通り“みせもの小屋”です。何を見せているかはここでは自粛させて頂きます。
(期待度0 興奮度30 笑い80)
浜松で生まれしこの男、五体満足に生を受け、歳のころは30そこそこ。紙袋一つで鈍行乗り込み、半日の時を経て武士道観戦。城ホール外ではバス・ルッテンに近づき、なにやら楽しそうに会話をし、周りから見れば、かなりの重鎮と見受けられる。しかしその正体は見るも無残な格闘技オタク。怪しげなこの男、お次はKarpenにふらふら近づき、自分の本性を惜しげもなく話し出す。驚くなかれ!帰りも鈍行で半日かけて故郷浜松に、そして朝の7時から仕事に直行!!・・・さぁ続きを知りたければ10.31さいたまスーパーアリーナの出口に集まった、集まった!!
※見世物小屋・・・最近は少なくなりましたが、20代後半以上の人なら一度は目にしたことがあるはずです。各地方の大きなお祭り会場に必ず現れる。読んでその名の通り“みせもの小屋”です。何を見せているかはここでは自粛させて頂きます。
(期待度0 興奮度30 笑い80)
△格信犯
△宇梶剛士
15分 DRAW
△宇梶剛士
15分 DRAW
武士道後MJ、marc_nas、Karpen、48んの4人で心斎橋の居酒屋に移動。ここ最近のPRIDE前後には何かの形でミラクルが起こっていたのが今回はないか・・・と諦めていた瞬間、俳優の宇梶剛士さんが店に入って来ました!かなり酔っ払っている様子で隣の席の若者とすぐに意気投合!隣の隣の席だった僕らはすぐにでも声を掛けたかったんですが、下さんに屈辱のKO負けを喫した僕は悪夢がよぎって席を動けず・・・。そこで立ち上がった勇敢な48んがジョッキを持って宇梶さんの席に向かいました。
48ん 「宇梶さん、僕も乾杯いいっすか?」
宇梶さん「(いきなり後ろから現れた48んに驚きながら)誰だ〜おまえ!?どっからあらわれたんだよ〜」
と言いながらも宇梶さんが僕らの席まで来て下さって、みんなで乾杯!中島らもさんの追悼イベントで来阪していたので『お父さんのバックドロップ』の話などで盛り上がり、最後はケッパレ・ポーズで写真まで撮って頂きました。必ず映画見に行きます。
(期待度100 興奮度80 満足度80)
48ん 「宇梶さん、僕も乾杯いいっすか?」
宇梶さん「(いきなり後ろから現れた48んに驚きながら)誰だ〜おまえ!?どっからあらわれたんだよ〜」
と言いながらも宇梶さんが僕らの席まで来て下さって、みんなで乾杯!中島らもさんの追悼イベントで来阪していたので『お父さんのバックドロップ』の話などで盛り上がり、最後はケッパレ・ポーズで写真まで撮って頂きました。必ず映画見に行きます。
(期待度100 興奮度80 満足度80)